きちんと取り引きしていればこんな事態にはならなかったウクライナ侵攻、プーチンの“歴史的失敗”は抑えきれない怒り

バイデンとトランプの違い
進んでいた欧州の新安全保障体制

 プーチン大統領(ロシア軍総司令官)は、2月中旬、ウクライナへの「特別軍事行動作戦」を開始した。事実上、ウクライナ侵攻で、昨年末から交渉が続いていた新欧州安全保障構想を放棄し、頓挫させた。プーチン大統領の「暴走」と糾弾する人は多く、大統領の“歴史的失敗”となる可能性が強い。

 なぜ、こんなことが起きたのか?「ウクライナの悲劇」を止めることはできなかったのか?米政権も、実は、ここまで荒れるとは思っていなかった可能性が強い。なぜ止められなかったのかという批判にもなる。

 トランプ元米大統領は、「私が大統領だったなら、これは起きなかった」と発言したという。元外交官で、ロシア専門家でもある佐藤優氏は、大統領の発言を、「きちんと取り引きしていれば、こんな事態にはならなかった」と説明した。私も、同感である。

 では、ロシアは何をしていたのか?ロシア側の実態を調べてみた。

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