金融危機・失業増大に中央は無策「寝そべって傍観」中国に溢れかえる虚無感

正当な金返せ抗議も
「闇社会」を動員し預金者を排除

 7月10日の早朝、河南省鄭州市にある中国人民銀行鄭州支店を、河南・安徽から集まった3000人余りが取り囲み「預金を返せ」と気勢を上げた。中国人民銀行は中国の中央銀行だが、鄭州支店の監督下にある河南地区の地方銀行6行が、6月から預金の引き出しを停止。怒った預金者たちが監督官庁の中央銀行の支店までに押しかけたわけだ。

 この6行の預金者は約40万人で、預金額は400億元(約8000億円)に上る。数年前まで地方銀行は、預金者から高い金利で預金を集め、不動産開発会社や地方政府にこれまた高金利で貸し付けを行ない、多額の利益を得ていた。

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