米中経済は後退期入り 高まる世界同時不況の可能性

米国に強まる後退懸念

 世界の昨年の名目GDP規模の国別シェアは、1位米国24.9%、2位中国17.5%、3位日本5.9%、4位ドイツ4.6%、5位英国3.2%だった。米国と中国の規模は突出しており、両国で世界の42.4%を占めた。それだけにその景気動向が世界経済に与える影響は大きい。

 日本は3位であっても彼我の差は大きく、しかも米国、中国との経済関係は極めて密である。

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