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【特集②】何が日本経済を破綻させたのか グランドデザインを描けるトップリーダーが必要だ
日本経済社会の劣化の波 1900年頃から、世界経済はミルトン・フリードマンの唱えた「新自由主義」の下、「経済のグローバル化」に走った。
グローバル市場の中で、企業はコストを徹底的に削りに削り、世界で最も安い商品を提供する激烈な競争をする「底辺への死闘」が始まった。企業はコストを下げるためにスケールメリットを追い、企業規模の巨大化に爆進することになる。利益なき繁忙=誰も儲からなくなる産業行動であ
【特集③】テレワークの動きを止めてはならない 地域活性化につなげるためには何が必要か
<テレワークの実施状況はいかに> 至る所に傷跡を残した新型コロナウイルス・パンデミック。三密を余儀なくされた社会の中で唯一、働き方改革に寄与したことがある。テレワークの浸透だ。テレワークができる仕事はどんどん進めれば、会社も都心に置く必要はない。地方活性化にも役立つはずだ。
政府は昨年末、「デジタル田園都市国家構想」の5カ年総合戦略を閣議決定した。2027年度に東京圏の転入超過を解消し、地方へ
【特集④】金融ビジネスの「失敗」と「未来」オープンバンキング時代の勝者とは
先進性、国際性、収益性の
どれも海外に劣り地盤沈下 今記念号の総合タイトル「私たちの失敗、君たちの未来」を日本の金融界に当てはめれば、まず過去の「失敗」というのは日本の金融界が抱える欠点を考えればいい。
それには金融機関の先進性や革新性の乏しさが挙げられよう。世界で革新的な金融商品やサービスはだいたいが海外を発祥とする。「ユニコーン」(企業価値が10億㌦以上の未公開企業)になるようなフィンテッ
【特集⑤】持ちつ持たれつの権力とメディア このままでは、このままでは…
プーチンは誰も信用しない
批判者排除の行く末は誇大妄想 3月下旬、ロシア当局がウォールストリートジャーナル(WSJ)紙の記者をスパイ容疑で逮捕した。ロシアの言うスパイ行為とは次のような記事を掲載することだろうか。
昨年12月23日付けのWSJ紙は「孤高のプーチン、猜疑心に囚われ、一握りの強硬派しか寄せ付けない」と題し、プーチンの「真実」に迫っている。昨秋、ウクライナ東部の小さな町、リマンを巡る
【特集⑥】「新人類」から「草食男子」まで 拡大再生産する世代論・若者論
魔法にかからないで欲しい ジェネレーションギャップは、いつの世でもある。大人たちは、これまで若者たちを、例えば古くは「新人類」、「ゆとり世代」、記憶に新しい所では「草食系男子」などとカテゴライズし、幾分、下に見てきたように思う。でも、全てが正しかったのだろうか。逆に偏見に繋がったことはないのだろうか。
マーケティング上で使われた言葉だろうが、同じ人間などいない。1981~1996年生まれで、消
【特集⑦】便利な用語だけど説明できますか?知ったか経済用語はごまんとある
「生産性」って気軽に使うけど
何をもって高い、低いというのか突き詰めて問われると正確な説明が難しい用語がある。
例えば「生産性」と「付加価値」。
この2つをもってしても即答できる人は少ないのではないか。
◇「生産性」とは何かを考えてみよう 生産性とは、生産に必要な要素の投入によって得られる産出物の割合を指す。式は 生産性=産出÷投入 である。
生産性の高さは仕事の効率の高さと言うこともできる