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2023年5月号『ニューリーダー』35周年記念号

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創刊35周年に達しました。記念号の特集タイトルは「私たちの失敗 君たちの明日」です。現在、各界のトップの多くが「ポスト団塊の世代」です。私たちはいったい何を残せてきたのか、ちょっ… もっと読む
5月1日(月)午前10時更新です。
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2023年5月号(35周年記念号)【目次】

【特集】私たちの失敗 君たちの明日ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

銃を突きつけて強制結婚、クレディ・スイスとUBS 女性首相2人の指導力とウクライナ“自主的な”総動員体制 コロナでも戦争でもルイ・ヴィトンは売上げ倍増

スイスが崩壊する! 「独裁国とどこが違う」 フィナンシャルタイムズ(FT)紙は「ショットガン・マリッジ」と書いた。UBSによるクレディ・スイスの救済合併のことだ。  いわゆる「できちゃった婚」。未婚の娘が孕まされ、怒った親父がショットガンを突きつけて男に結婚を迫った、ようなものと。UBSとクレディ・スイスは事前に「出来ていた」(合併検討)わけではない。しかし、親父は超特大のショットガンを持ち出した。  親父とは、中央銀行のスイス国立銀行、規制当局のFINMA、財務大臣の3

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トランプ有利に進む「大統領の犯罪」中国・ロシアがもう一つの極となる世界

大統領選を有利に運ぶものだったのか 無理筋の刑事訴追のようにも… ドナルド・トランプは大統領在任時も退任後も「大統領としては米国史上初の」と形容される不規則発言や乱行でメディアを賑わせてきた。米下院による2度の弾劾訴追、後継大統領の就任式欠席、第二次世界大戦後の国際秩序維持の核となっている国際連合や自由貿易体制維持、発展の要である世界貿易機関(WTO)からの脱退を示唆さえするなど、荒唐無稽ぶりは枚挙にいとまない。ただ、いくらトランプの破茶目茶ぶりに慣れている米メディアにとって

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G7議長国の日本とG20議長国のインド 取り組むべき世界の課題は何か

日本からの要人訪問が集中した3月 3月は、日本からインドへの要人訪問が相次いで行われた月だった。2日にG20外相会合に出席するため、山田賢司外務副大臣がニューデリーを訪問した。それと入れ替わりに、今度は2〜4日に林芳正外相が訪問し、日米豪印戦略対話「クアッド」の外相会合に出席したほか、ブリンケン米国務長官らとの個別会談も行った。世界の諸課題について各国・各界の著名人が議論を交わす大型国際会議「ライシナ・ダイアローグ」にも登壇した。

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国民の貧困化を犠牲にどこまで進む 北の核武装と挑発

空からだけではない海からも 原潜登場も時間の問題に 4月13日、北のミサイルが発射され、北海道周辺に落下する可能性からJアラートが鳴らされた。幸い日本の排他的経済水域外の海上に落下したが、北としてはミサイルをコントロールできるのだ、というアピールであり、東京を揺さぶるために房総半島沖に打ち込みたいというのが本音、だという。

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ゴマスリで宰相に抜擢された李強「裸の王様」習近平の失政は続く

お仕えします“ご主人様” いつもお傍に置いて下さいませ 「習近平への長年の忠誠で宰相になった男」。3月の全国人民代表大会で首相に選任された李強(政治局常務委員)を、中国の幹部や民衆の多くは冷ややかに見ている。「李強の得意技は習近平へのゴマスリ」と皮肉られており、李強の行政能力に期待する声はほとんど聞かれない。  李強とはどんな人物か。

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ウクライナ発、日々強まる国家体制間の対立 結束乱すマクロンの習近平へのおべっか

反米陣営として手を結ぶ中ロ 中国にウクライナ仲介は任せられない 3月17日、ウクライナ侵攻に関する戦争犯罪の容疑で、国際刑事裁判所(ICC)はロシアのプーチン大統領の逮捕状を出した。実効性こそほぼ無いものの、大国の指導者への逮捕状は、強い警告のメッセージとして世界に衝撃を持って受け止められた。プーチンの旗色がそれほどまでに悪化していることを象徴する出来事であった。

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プーチン・習近平首脳会議 中露が次の百年を決める?

中露は軍事・政治同盟ではないと明記 “最高の民主主義”など存在しない 3月20日から2日間に渡り、プーチン大統領と習近平主席がモスクワで首脳会談を行った。習近平主席はその10日前、全国人民代表大会で、異例の3期目の国家主席に選ばれたばかりで、その足でロシアへ飛んだ。欧米メディアは、「対米連携強化」、「見せかけの友好関係」など様々に伝えた。しかし、両首脳が何を話したのか、ベールに包まれている。

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複雑怪奇なタイ下院選 野党が大勝すれば国軍寄り政権と交代も

事前調査では野党2党が1位、2位 首相にしたい人はタクシンの娘 タイ下院が3月20日に解散、5月14日にほぼ4年ぶりの下院総選挙が実施される。年初に分裂した与党の再結束もありうるなど、何が起きるか分からない展開になりそうだ。  年初に内紛続きだった国軍系与党「国民国家の力党」が分裂、プラユット首相は取り巻きが結党した「タイ団結国家建設党」に1月に入党、首相続投を狙う。

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人口最多・経済最大のNSW州で政権交代 女性閣僚の割合は50%に急上昇

保守連合が政権与党はタスマニア州だけ 「もうそろそろじゃない?」と政権交代 3月25日、ニューサウスウェールズ(NSW)州議会選挙が実施され、3期12年ぶりに労働党が勝利し、政権交代が実現した。これにより、労働党はオーストラリア本土全ての政権(連邦政府プラス計7つの州・準州・首都特別地域)を掌握。対する保守連合(自由党・国民党)が与党として政権を担うのは、本土の南東に位置する離島タスマニア州のみになった。

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バイデンの中東離れが加速させた 中国の存在感、変化する石油地政学

スンニ派大国サウジとシーア派大国イラン 外交関係正常化 存在感増す中国 3月10日、イランとサウジアラビアが外交関係正常化で合意。両国は2カ月以内に双方の大使館を再開する。今回の協議は北京で3月6日から進められてきたという。  イラン外務省の報道官は3月13日の記者会見で「このポジティブな展開はバーレーンを含め、ほかの地域諸国との関係でも起こりうる」と強調した。

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