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2023年5月号『ニューリーダー』35周年記念号

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創刊35周年に達しました。記念号の特集タイトルは「私たちの失敗 君たちの明日」です。現在、各界のトップの多くが「ポスト団塊の世代」です。私たちはいったい何を残せてきたのか、ちょっ… もっと読む
5月1日(月)午前10時更新です。
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#経済

2023年5月号(35周年記念号)【目次】

【特集】私たちの失敗 君たちの明日ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

【特集②】何が日本経済を破綻させたのか グランドデザインを描けるトップリーダーが必要だ

日本経済社会の劣化の波 1900年頃から、世界経済はミルトン・フリードマンの唱えた「新自由主義」の下、「経済のグローバル化」に走った。  グローバル市場の中で、企業はコストを徹底的に削りに削り、世界で最も安い商品を提供する激烈な競争をする「底辺への死闘」が始まった。企業はコストを下げるためにスケールメリットを追い、企業規模の巨大化に爆進することになる。利益なき繁忙=誰も儲からなくなる産業行動である。アメリカはこれで経済を衰退させ「世界の覇権の座」を降りることになった。ある人

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物価高減速と大幅賃上げは 消費回復の追い風になるか

物価に漂う天井感 海外環境は厳しいままに先行き不透明だ。輸出は円ベースでみれば円安効果で2月も金額ベースで前年比6.5%増だったが、数量ベースでは7.9%減、4カ月連続で落ち込んでいる。対中輸出が数量で27.2%減だったことが響いているが、日中関係の現状を考えれば先行きは楽観できない。加えて米国経済も不況色を強める動きにある。日本の景気の行方は内需、なかでも過半を占める個人消費次第と考えねばならない。

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「成長」と「財源」の壁をどう乗り越えるか(下)

ベーシック・インカムによる経済再興 コロナ・パンデミック下、収入格差が広がる中で、ベーシック・インカム(BI)の社会実験が世界各地で活発化したのは、当然の成り行きであった。大災厄による急な困窮を救う「究極のセーフティネット」と見做されたのである。実験の結果を踏まえ、BIが小規模な地域単位ではなく、国単位で近未来に実現する道が開かれてきた。少なくとも国民全員に対してではなく、低所得層向けに適用される可能性が高まった。

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