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2023年5月号『ニューリーダー』35周年記念号

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創刊35周年に達しました。記念号の特集タイトルは「私たちの失敗 君たちの明日」です。現在、各界のトップの多くが「ポスト団塊の世代」です。私たちはいったい何を残せてきたのか、ちょっ… もっと読む
5月1日(月)午前10時更新です。
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#経済・金融

2023年5月号(35周年記念号)【目次】

【特集】私たちの失敗 君たちの明日ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

【特集②】何が日本経済を破綻させたのか グランドデザインを描けるトップリーダーが必要だ

日本経済社会の劣化の波 1900年頃から、世界経済はミルトン・フリードマンの唱えた「新自由主義」の下、「経済のグローバル化」に走った。  グローバル市場の中で、企業はコストを徹底的に削りに削り、世界で最も安い商品を提供する激烈な競争をする「底辺への死闘」が始まった。企業はコストを下げるためにスケールメリットを追い、企業規模の巨大化に爆進することになる。利益なき繁忙=誰も儲からなくなる産業行動である。アメリカはこれで経済を衰退させ「世界の覇権の座」を降りることになった。ある人

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【特集④】金融ビジネスの「失敗」と「未来」オープンバンキング時代の勝者とは

先進性、国際性、収益性の どれも海外に劣り地盤沈下 今記念号の総合タイトル「私たちの失敗、君たちの未来」を日本の金融界に当てはめれば、まず過去の「失敗」というのは日本の金融界が抱える欠点を考えればいい。  それには金融機関の先進性や革新性の乏しさが挙げられよう。世界で革新的な金融商品やサービスはだいたいが海外を発祥とする。「ユニコーン」(企業価値が10億㌦以上の未公開企業)になるようなフィンテックとして成功している企業もほとんどが欧米勢だ。  国際性でも見劣りする。野村証

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物価高減速と大幅賃上げは 消費回復の追い風になるか

物価に漂う天井感 海外環境は厳しいままに先行き不透明だ。輸出は円ベースでみれば円安効果で2月も金額ベースで前年比6.5%増だったが、数量ベースでは7.9%減、4カ月連続で落ち込んでいる。対中輸出が数量で27.2%減だったことが響いているが、日中関係の現状を考えれば先行きは楽観できない。加えて米国経済も不況色を強める動きにある。日本の景気の行方は内需、なかでも過半を占める個人消費次第と考えねばならない。

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米地銀・クレディショックの根深い「普遍性」と行き着く先

規制当局が「非常事態」対応 経営行き詰まりの「特殊性」 3月に世界的に吹き荒れた信用不安の嵐。システミックリスクはまさに危機的状況に達し、規制当局の「非常事態」対応で何とか収束に向かったが、なお不安はくすぶる。まずはその経緯を時系列で整理しておこう。  3月8日、暗号資産(仮想通貨)関連企業との取引が多い米シルバーゲート銀行(総資産約1.6兆円)が自主清算をし、預金は全額返済する計画を発表。

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「成長」と「財源」の壁をどう乗り越えるか(下)

ベーシック・インカムによる経済再興 コロナ・パンデミック下、収入格差が広がる中で、ベーシック・インカム(BI)の社会実験が世界各地で活発化したのは、当然の成り行きであった。大災厄による急な困窮を救う「究極のセーフティネット」と見做されたのである。実験の結果を踏まえ、BIが小規模な地域単位ではなく、国単位で近未来に実現する道が開かれてきた。少なくとも国民全員に対してではなく、低所得層向けに適用される可能性が高まった。

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